Facebook(Meta)広告を運用していると、「通算予算」という言葉を目にすることがあります。
日予算と似ていますが、実は広告配信の仕組みや最適化のされ方が大きく異なるのです。
本記事では、Facebook広告の通算予算とは何かから、設定手順・使い方・よくあるトラブル対処法まで詳しく解説します。
Facebook広告における「通算予算」とは?
通算予算の定義
通算予算(Lifetime Budget)とは、キャンペーンまたは広告セットにおいて「特定の期間内に消化する総額」を設定する方法
です。
例えば、
「10月1日〜10月31日までに10万円使いたい」
という場合、その期間全体の上限金額として通算予算=100,000円を設定します。
Meta広告の配信システムは、その予算を期間内で自動的に日別最適化して配信してくれます。
日予算との違い
Facebook広告では、予算タイプを**「日予算」または「通算予算」**から選べます。
両者の違いを整理すると以下の通りです。
| 項目 | 日予算 | 通算予算 |
|---|---|---|
| 設定単位 | 1日あたりの金額 | 期間全体の総額 |
| 配信期間 | 無期限または期間指定可 | 必ず期間指定あり |
| 配信ペース | 毎日ほぼ一定額 | Meta側で自動最適化(偏りあり) |
| 柔軟性 | 途中で調整しやすい | 途中変更に制限あり |
| 適しているケース | 継続的な運用 | キャンペーン型・短期施策 |
例で比較
- 日予算型:1日3,000円 × 30日 → 最大9万円
- 通算予算型:期間中に合計9万円を自動消化
つまり通算予算では、
「平日は控えめ・週末に多く配信」など、成果が出やすい日に自動で多く配信
されることがあります。
MetaのAI最適化機能を最大限に活かせる点が大きな特徴です。
通算予算を使うメリット
① 配信スケジュールを柔軟に最適化できる
日予算では1日ごとの上限が固定ですが、通算予算では日ごとの配分をMetaが自動で調整します。
そのため、成果の出やすいタイミングで多く配信し、全体効率を高められます。
② イベントやキャンペーン広告に最適
期間限定のセールやイベント訴求など、「特定期間内に必ず使い切りたい」ケースでは通算予算が便利。
例えば、「10日間で5万円」などキャンペーン単位で管理しやすいです。
③ 予算の超過を防げる
通算予算では、設定した総額を上限として配信が自動停止します。
日予算のように「うっかり30日続けて上限超過」というリスクを防げます。
通算予算を使うデメリット・注意点
① 配信ペースの予測がしにくい
日ごとの消化額が固定されていないため、**「今どれくらい消化されるのか」**が読みづらくなります。
期間の途中で急に配信ペースが上がることもあります。
② 開始後の予算変更は制限がある
通算予算は、設定後に一部の要素を編集できない場合があります。
特に配信期間の延長や短縮を行うと、Metaの学習がリセットされることも。
③ 長期運用には不向き
通算予算はキャンペーン期間が限定的な広告に向いています。
継続配信には日予算の方が管理しやすいでしょう。

通算予算の設定方法(手順)
① キャンペーン作成画面で「広告セット」へ
Meta広告マネージャーの作成フローで、
「キャンペーン」→「広告セット」を開きます。
② 予算とスケジュールを設定
「予算とスケジュール」項目で以下を選択します。
- 予算タイプ:通算予算
- 予算額:希望金額(例:50,000円)
- 開始日・終了日:期間を指定(例:10月1日〜10月10日)
③ 配信時間を細かく設定(任意)
通算予算を選ぶと、「スケジュールを設定」オプションが表示されます。
曜日や時間帯を指定できるため、営業時間内だけ配信することも可能です。
④ 保存して配信開始
設定後に保存し、配信を開始するとMeta側で自動的に日ごとの配信量を最適化してくれます。
通算予算が消化されない・減らないときの原因と対処法
「通算予算を設定したのに、ほとんど配信されない…」
そんなトラブルもよくあります。主な原因は以下の通りです。
① ターゲットが狭すぎる
配信対象が絞り込み過ぎていて、Metaのシステムが表示できない状態です。
→ 対策: 広告セットのオーディエンスを広げる(地域・年齢・興味関心など)
② 配信期間が短すぎる
1〜2日など短期間すぎると、Metaの最適化が間に合わず予算を使い切れません。
→ 対策: 最低3日以上、できれば7日以上の期間を確保しましょう。
③ 広告の審査落ち・承認待ち
審査が遅れていると、配信が開始されず予算が動かないこともあります。
→ 対策: 広告マネージャーの「配信状況」を確認。
④ コンバージョンイベントの学習中
新規広告セットでは「学習中」と表示され、最初の数日は配信が抑えられることがあります。
→ 対策: 数日待つ or 広告セットを統合して学習データを集約。
通算予算を変更・停止する際の注意点
① 期間延長・短縮すると再学習が発生
配信期間を変更すると、Metaの学習アルゴリズムがリセットされる場合があります。
パフォーマンスが一時的に不安定になる点に注意。
② 予算額の大幅変更は慎重に
通算予算を倍以上に増やすと、Metaが「新しいキャンペーン」として再最適化を始めることがあります。
変更幅は+20〜30%以内が安全です。
③ 停止しても再開すると挙動が変わる
通算予算キャンペーンを一時停止→再開すると、配信ペースが乱れることもあります。
再開時は短期間での再調整期間を見込んでおきましょう。
通算予算を使うべきケース・使わない方がいいケース
| ケース | 通算予算が◎ | 日予算が◎ |
|---|---|---|
| 期間限定セールやイベント | ✅ | |
| ブランド認知キャンペーン | ✅ | |
| 継続的なリード獲得広告 | ✅ | |
| 配信最適化のテスト中 | ✅ | |
| 短期間で成果を集中させたい | ✅ | |
| 配信量を毎日管理したい | ✅ |
よくある質問(FAQ)
Q1. 通算予算と日予算、どちらが効果的?
→ 目的によります。期間限定施策やキャンペーンは通算予算、継続配信やテストには日予算がおすすめです。
Q2. 通算予算が使い切られないことはある?
→ はい。配信設定が厳しすぎる、期間が短いなどの理由で消化しきれないことがあります。
Q3. 通算予算は後から日予算に変更できる?
→ できません。広告セット作成時に選択した予算タイプは編集不可です。新しい広告セットを作成しましょう。
Q4. Meta広告の「通算予算」はキャンペーン単位でも設定できる?
→ はい。ただし通常は「広告セット単位」で設定するのが一般的です。
通算予算は“短期集中型キャンペーン”に最適
Facebook(Meta)広告の「通算予算」は、
特定期間内に確実に消化したい・成果を集中させたいときに非常に有効です。
- 期間全体での最適化が可能
- 成果の出やすいタイミングに自動で配分
- 予算の使い残しを防止
一方で、長期運用や日次管理を重視する場合は日予算の方が適しています。
目的と期間に応じて、「通算予算」と「日予算」を使い分けることで、
Meta広告の成果を最大化できるでしょう。






