Facebook(meta)広告は、特定の消費者層へ効果的にリーチできるため、ブランディングやマーケティングを成功させるために欠かせないツールです。しかし、精度の高いターゲティングを実現させるためには、Facebook(meta)広告における「興味関心」トピックを正確に把握しておく必要があります。
本記事では、ターゲット層に正確に広告を届けるために、9つの「興味関心」カテゴリを紹介し、設定のポイントについても詳しく解説します。
Facebook(meta)広告における「興味関心」トピックとは
Facebook(meta)広告における「興味関心」トピックは、ユーザーが興味を持っている情報に基づいてターゲティングするための設定です。Facebook(meta)は、ユーザーのプロフィール情報だけでなく、その人が過去にクリックした広告や「いいね!」した投稿などの膨大な履歴から、それぞれの「興味関心」に関するデータを収集しています。
これらのトピックを利用して、広告主は自社の商品やサービスに関連するカテゴリを選び、特定の関心を持つユーザーに対し効果的な広告をリーチ可能です。Facebook(meta)広告は、「興味関心」トピックにより精度の高いターゲティングを実現できるため、広告の効果を最大化できます。

「興味関心」からリーチできる9つのカテゴリ
Facebook(meta)広告の「興味関心」にはリーチ可能な9つのカテゴリがあり、ターゲット層の関心を細かく限定することにより、効果的に訴求できる点が特徴です。
ここからは、9つのカテゴリのターゲットやジャンル、具体的な商材や活用方法について解説します。
スポーツ・アウトドア
スポーツ・アウトドアカテゴリで宣伝する具体的な商材の例として、スポーツウェアやアウトドアギア、携行食、サプリメント、イベントなどが挙げられます。
リーチのターゲット | ジャンル例 |
・アクティブなライフスタイルを好む人・定期的に体を動かす人・スポーツやアウトドア用品を好む人など | ・球技・自転車・登山・キャンプ・ダイビング・マリンスポーツ・ウィンタースポーツなど |
このカテゴリには、上記の例以外にも細分化された非常に多くのジャンルがあるため、ターゲットを絞り込むことでCV率を高められる点が大きな特徴です。
フィットネス・ウェルネス
フィットネス・ウェルネスのトピックは、美容や健康に関心を持つ人をターゲティングできるカテゴリです。
リーチのターゲット | ジャンル例 |
・健康的なライフスタイルを志向する人・体を鍛えている人・美容に関心の高い人など | ・ダイエット・ファスティング・ヨガ・ピラティス・パーソナルトレーニング・デトックス・ヘルスケアアプリなど |
このカテゴリでは、フィットネス用品やプロテイン、各種健康サプリメントなどの商材を効果的に訴求できるでしょう。健康や美容への意識が高い人がターゲットであるため、具体的な成果や体験談が重要である点が特徴です。
エンタテイメント
エンターテイメントのカテゴリでは、映画や音楽、ゲームなど、娯楽や文化に興味を持つ
人々がメインターゲットです。
リーチのターゲット | ジャンル例 |
・映画や音楽などの娯楽が好きな人・メディアコンテンツの流行に敏感な人・映画や音楽のサブスクリプションサービスを利用している人など | ・映画・音楽・ドラマ・ゲーム・漫画・コンサート・ギャンブルなど |
このカテゴリでは、映画や舞台のチケットや、ゲームや漫画などが主な商材として扱われます。エンターテイメントのジャンルは幅広いため、細分化したカテゴリでターゲットに的確にリーチすることが重要です。プロモーションコードや期間限定サービスなども効果があります。
ショッピング・ファッション
ショッピング・ファッションのカテゴリのターゲット層は、最新の流行やブランドに敏感な人々です。
リーチのターゲット | ジャンル例 |
・ブランド物や高級品に関心がある人・オンラインショッピングを日常的に利用している人・アパレルやコスメの流行に敏感な人など | ・アパレル・家電・化粧品・高級ブランド・宝飾品・靴・セールやアウトレットなど |
主な商材としては、アパレルやアクセサリー、ブランド品、食品などで、季節やトレンドに基づいた広告が効果を発揮します。このカテゴリでは画像や動画などで、視覚的なインパクトを与えることが大切です。
飲食物・消耗品
飲食物・消耗品のトピックは、食事や飲食店、健康的な食材などに関心を持つユーザーに訴求します。
リーチのターゲット | ジャンル例 |
・食事にこだわりがある人・健康食品やオーガニックに関心がある人・日用品や食材の宅配を利用する人など | ・オーガニック食品・食材宅配サービス・調味料・キッチン用品・食器・お酒・スイーツなど |
このカテゴリは日常的に消費する飲食物に加えて、オーガニック食品やアルコール、レストラン、カフェなどの商材に最適です。ユーザーの多くはコストパフォーマンスの高さを求めているため、安売りやお得なプロモーションへの反響が期待できるでしょう。
家族と交友関係
このトピックは、家族や友人とのイベントや旅行に関心がある層がターゲットです。商材としては、家族旅行やベビー用品、結婚式場、レストラン、バーなどの商品やサービスが想定されます。
リーチのターゲット | ジャンル例 |
・ファミリー向けサービスやイベントを利用する人・パーティーグッズやプレゼントに興味がある人・友人と旅行や食事に行くことが多い人 | ・レストラン・パーティー・旅行・ウェディング・ペット用品・ベビー用品・テーマパークなど |
家族や友人と過ごす時間を重視するユーザーに訴求でき、キャンペーンを行うことも効果的です。
興味・アクティビティ
このトピックでは、芸術や音楽をはじめとする様々な趣味や活動に意欲的な人々がターゲットとなります。
リーチのターゲット | ジャンル例 |
・芸術や音楽に興味がある人・写真や絵画などのクリエイティブな活動をしている人・新たなスキル獲得に関心がある人など | ・アート・楽器・ガーデニング・ペット・ボランティア活動・乗り物・DIYなど |
多様な活動に関するもの、例えば、趣味に関する用品やイベント情報などが商材です。また、楽器や絵画などのオンライン講座も含まれます。興味やアクティビティのトピックは細かく、精密なターゲティングが可能です。
テクノロジー(コンピューター・電子機器)
ガジェットやデジタル製品に興味を持つ層がターゲットです。
リーチのターゲット | ジャンル例 |
・最新技術やガジェットに興味がある人・プログラミングやコンピューター関連の仕事をしている人・オーディオやカメラに関心がある人など | ・スマートフォン・PCやタブレット・ウェアラブルデバイス・ドローン・プログラミング・クラウドサービス・GPS機器など |
最新技術に敏感な若年層が多く、スマートデバイスやウェアラブルデバイスが主な商材となります。また、クラウドストレージやストリーミングサービスなどのオンラインサービスとも相性が良いでしょう。
テクノロジーへの関心が高い層は、最新の機能や技術に反応するため、スペック情報や詳細なレビューを含む広告が効果的です。
ビジネス・業界
ビジネス・業界のトピックでは、マーケティングや人材育成、キャリアアップなどの知識やスキルに関心が高い層がターゲットです。
リーチのターゲット | ジャンル例 |
・マーケティングに関心がある人・特定の業界に興味がある人・人材の育成や経営を学んでいる人など | ・デジタルマーケティング・SEO(検索エンジン最適化)・ビジネスセミナー・投資・オンライン広告・経営戦略・人材育成プログラムなど |
ビジネス関連のセミナーやソフトウェア、コンサルティングサービスなどが商材となります。このトピックに興味を持つユーザーは、ビジネス関連の知識欲がありセミナー等にも積極的に参加する傾向が強いため、ターゲティングの効果は高いといえるでしょう。

詳細ターゲットで興味関心を設定する際のポイント
Facebook(meta)広告における興味関心トピックは、詳細にターゲットを設定することで広告を表示するユーザーを絞り込み、より効率的にリーチできます。ここでは、詳細ターゲットで興味関心を設置する際のポイントについて見ていきましょう。
OR・AND機能を用いる
Facebook(meta)広告のターゲティングにはOR・AND機能が用意されており、ユーザーを絞り込む際に柔軟な調整が可能です。デフォルト状態では「OR」に設定されており、複数の興味関心を指定すると、そのどれか一つでもあてはまっているユーザーに広告を配信します。
「AND」機能は、複数条件を指定すると、指定した全ての興味関心にあてはまるユーザーにのみ広告を表示する機能です。より限定された層を狙う場合は、こちらの機能を活用しましょう。また、2024年7月に「詳細ターゲットの除外機能」が廃止された点に注意して下さい。この変更により、手動によるターゲット除外ができなくなりました。
想定リーチ数をチェックする
詳細ターゲットで興味関心を設定する際には、広告が届く人数を推定した「想定リーチ数」を必ずチェックしましょう。想定リーチ数は、多すぎても少なすぎてもいけません。多すぎるとターゲットが広がり、効果が分散されます。反対に少なすぎると広告効果がなくなってしまうでしょう。商材によって適切な規模に収まるのが理想です。
まとめ
本記事では、Facebook(meta)広告における「興味関心」トピックの9つのカテゴリを紹介し、詳細設定の際に留意すべきポイントについて詳しく解説しました。
Facebook(meta)広告による訴求を成功させCV率を向上させるためには、リーチするユーザーを絞り込む必要があります。本記事で紹介した9つのトピックを把握し、詳細なターゲット設定を行うことで、広告効果の最大化につながるでしょう。