Facebook(Meta)広告を複数人や外部の広告代理店と連携して運用する場合、アカウントへの「権限付与」は避けて通れません。
たとえば、
- 社内のマーケティングチームが複数人で運用する
- 外部の広告代理店に運用を依頼する
- フリーランスやコンサルタントと協業する
といったケースでは、安全かつ正確に権限を管理することが、成果に直結します。
しかし、「権限ってどこで付与するの?」「そもそも何種類あるの?」という基本的な疑問や、「間違った設定でアカウントが荒らされないか不安」という声も多く聞きます。
本記事では、「Facebook広告 権限付与」に関する基礎知識から具体的な操作方法、承諾フローまで、初心者にもわかりやすく解説します。
Facebook(Meta)広告のアカウント権限付与の種
Meta広告では、「Metaビジネスマネージャ」を中心に、複数の人に広告アカウントやページの管理権限を付与できます。その際、適切な「ロール(役割)」を設定することが重要です。
h3:主な権限の種類と役割の違い
権限(ロール)名 | 機能 | 適用対象 |
---|---|---|
管理者(Admin) | すべての機能(削除・追加・課金設定含む) | 社内の運用責任者 |
広告アカウントの管理者 | 広告の作成・編集・請求設定が可能 | 広告運用担当 |
広告アカウントの広告主 | 広告の作成・管理は可能だが請求設定不可 | 外部委託運用者 |
広告アカウントのアナリスト | 広告の閲覧とレポート出力のみ | レポート確認者・監査者 |
特に重要なのは「管理者権限を外部にむやみに付与しない」ことです。
万が一のトラブル防止のためにも、役割ごとに必要最小限の権限を設定するのが基本です。
アカウント権限の付与方法
Facebook広告アカウントの権限付与は、「Metaビジネスマネージャ」または「Meta Business Suite」から操作します。以下に具体的な手順を紹介します。
ステップ1:Metaビジネスマネージャにログイン
Meta Business Manager にアクセスし、該当のビジネスアカウントにログインします。
ステップ2:「ビジネス設定」画面を開く
左側メニューから「ビジネス設定」を選択します。ここで、広告アカウント・ページ・ピクセルなどの管理が可能です。

ステップ3:「ユーザー」→「人物」→「追加」
- 「ユーザー」タブから「人物」を選び、「追加」ボタンをクリック
- 相手のメールアドレスを入力
- 付与したいロール(管理者/従業員)を選択
- 「広告アカウント」セクションで該当アカウントを選び、権限をチェック
ステップ4:招待を送信
すべての情報を入力後、「招待を送信」をクリックすれば完了です。
相手側にはMetaから自動的にメール通知が届き、承認することでアクセスが可能になります。
アカウント権限の承諾方法
権限付与の招待を受けた側は、Metaからのメール通知に従って承諾処理を行う必要があります。
1:Metaから届いたメールを確認
件名「あなたにMetaビジネスアカウントへのアクセスが付与されました」といったメールが届きます。
- 差出人:Meta Business
- リンクが含まれていることを確認
ステップ2:リンクをクリックして承諾画面へ
リンクをクリックすると、Metaビジネスマネージャの画面が開きます。ここで「承諾」ボタンを押すことで、権限が正式に付与されます。
⚠注意:Metaアカウントにログインしていないと操作できません。
ステップ3:権限内容を確認する
承諾後、自分がアクセスできる広告アカウントやページが表示されます。
「設定」>「ビジネス情報」などから、自分の役割が管理者なのか広告主なのかを確認しておくと安心です。

まとめ
Facebook広告の運用体制を安全かつ効率的に整えるには、適切な「権限付与」の設計と実施が欠かせません。
この記事のポイントまとめ
- Meta広告では、複数の「役割」が用意されており、必要に応じて権限を細かく設定できる
- 「管理者」権限はリスクも高いため、社内関係者に限定して設定する
- 「Metaビジネスマネージャ」からメールアドレスを指定して招待すれば簡単に付与できる
- 受け手はMetaの招待メールから承諾すれば即アクセス可能
広告運用のスピードと安全性を両立させるためにも、正しい権限管理はマストです。
特に外部委託やチーム運用を行う場合は、定期的にアクセス権の見直しを行うことで、情報漏洩や誤操作のリスクを防げます。