GTM(Googleタグマネージャー)を活用した動画再生の計測方法を解説

GTMで動画再生を計測するとは?

動画再生を「計測」する意味とは?

Webサイトに埋め込んだ動画の再生状況を把握することは、ユーザーの関心度やエンゲージメントを測定するうえで非常に重要です。動画が「最後まで再生されたか」「どのタイミングで離脱したか」「再生ボタンがどれだけ押されたか」などのデータは、マーケティング改善に直結します。

なぜGTMを使って動画再生を計測するのか?

GTM(Googleタグマネージャー)を使うことで、サイトのソースコードを直接編集せずに、再生イベントの取得やGoogleアナリティクス(GA4)への送信が簡単に行えます。特に、開発リソースが限られている中小企業やマーケター個人にとって、GTMは非常に強力なツールです。

GTMで動画再生を計測する準備

事前に必要な環境・設定

動画再生の計測を始める前に、以下の準備が必要です:

  • GTMの導入(WebサイトにGTMコードが埋め込まれていること)
  • Google Analytics(GA4)とGTMの連携
  • 動画の種類(YouTube埋め込みか、HTML5動画か)

本記事では特に「YouTube埋め込み動画」の計測にフォーカスします。

YouTube動画を埋め込む際の注意点

GTMで正確に再生計測を行うためには、iframe形式でYouTubeを埋め込む必要があります。youtube.com/embed形式を使用してください。

例:

<iframe width=”560″ height=”315″ src=”https://www.youtube.com/embed/動画ID” allow=”autoplay; encrypted-media” allowfullscreen></iframe

GTMでの動画再生トリガーの設定方法

ステップ1:YouTube動画トリガーを有効にする

  1. GTMにログイン
  2. 「変数」メニューを開き、「設定済み変数」→「組み込み変数」から、次の変数にチェックを入れる
    • Video Provider
    • Video Status
    • Video Title
    • Video URL
    • Video Percent
  3. 「トリガー」→「新規」→「トリガータイプを選択」→「YouTube動画」
  4. トリガー条件を以下のように設定:
    • 再生・一時停止・完了のイベントをすべて計測する
    • ページ内のすべてのiframeを対象にする

▼トリガータイプ選択

ステップ2:タグの作成(GA4連携)

  1. 「タグ」→「新規」→「タグタイプを選択」→「GA4イベント」
  2. 計測IDを入力(例:G-XXXXXXX)
  3. イベント名を「video_play」「video_pause」「video_complete」などに設定
  4. パラメータとして以下を追加:
    • video_title: {{Video Title}}
    • video_percent: {{Video Percent}}
    • video_url: {{Video URL}}
  5. トリガーで先ほど作成したYouTubeトリガーを選択
  6. 保存して公開

動画再生イベントの確認とGA4での見方

GTMプレビューモードでの確認方法

「プレビュー」ボタンを押し、対象ページを開いて動画を再生します。動画再生時にイベントが発火しているかを「Tags Fired」セクションで確認しましょう。

Google Analytics 4での確認

GA4にて「イベント」セクションにアクセスし、video_playやvideo_completeなどのイベントが記録されているかをチェックします。また、「カスタムディメンション」としてvideo_titleなどを設定しておくと、動画単位での分析が可能になります。

動画再生データを活用するポイント

分析の具体例:どこで離脱しているか

動画の再生割合(25%、50%、75%、100%など)をもとに、ユーザーがどこで動画視聴をやめているかを可視化できます。多くの離脱がある位置には改善の余地があります。

CTAのタイミング改善に活かす

再生完了率のデータを使って、「どこにCTAを設置するか」を最適化することができます。最後まで見られていない場合は、動画の前半にCTAを配置するのも有効です。

広告効果や商品理解度の評価にも使える

動画の視聴データは、広告やLPの補完要素としての動画がどれだけユーザーの関心を引きつけているかを数値化する重要な指標です。コンバージョンとの関連も分析してみましょう。

その他の応用:HTML5動画やVimeoの計測

HTML5動画の計測方法

YouTube以外に、HTML5 <video>タグで埋め込まれた動画についても、カスタムJavaScriptやデータレイヤーを用いて再生イベントを取得できます。実装にはJavaScriptの知識がやや必要ですが、同様にGTMでGA4へ送信が可能です。

Vimeoの動画再生計測は可能?

VimeoもAPI対応しているため、再生トリガーやイベントをカスタム実装で取得できます。ただし、YouTubeと比べてGTMの標準機能では対応していないため、技術的なハードルは高めです。

まとめ

GTMを活用した動画再生計測は、開発不要でユーザーの動画視聴行動を細かく把握できる非常に便利な方法です。特にYouTube動画の場合は、GTMの組み込みトリガーを使えば、クリック・一時停止・再生完了・視聴率などの多様な指標を取得できます。

計測データをもとに、動画コンテンツの質向上、CTA配置の最適化、CVへの貢献度分析など、マーケティング施策に反映していくことで、広告・サイト運用の成果を大きく高めることができます。

初心者でも比較的簡単に始められるため、まずはテスト的に1本のYouTube動画から計測設定をしてみることをおすすめします。

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